正しいメンズメイクの始め方
メンズメイクの仕上り効果を劇的に向上させる方法

メイクを長持ちさせるコツも学べる
メンズメイクするのは
“常識”になる
メンズメイクが流行る時代が来ると言われ続けて10年以上経ちますが、そのニーズが世間に出てくることは今までまったくと言っていいほどありませんでした。 しかし私どもイケメン製作所が日本初のメンズメイク専門店を2017年秋にオープンして以降、想定をはるかに超えるペースでメンズメイクのやり方についてのご相談を承る日々が続いています。 そしてついに2018年夏頃からは大手化粧品メーカーがメンズコスメを市場に投入しはじめ、メンズメイクは今後「男の身だしなみ」として日常生活に“さりげなく”溶け込んでいくと考えています。
メンズメイクは
“バレないぐらい”が丁度いい
イケメン製作所にご来店いただいた方々は直近1年で約10,000名いらっしゃいます。それだけのニーズがあるにもかかわらず、なぜ今まで常識にならなかったと思いますか?詳細は「メンズメイクをする理由」でご紹介しています。
Q. あなたはなぜメンズメイクをしたいと思いましたか?


Q. あなたはなぜイケメン製作所に相談したのですか?


Q. あなたはなぜ「自分のやり方に納得できていない」のですか?


ご覧の通り、これまでイケメン製作所のようなメンズメイク専門店がなく、そして皆さん“化粧バレ”を気にしていることが分かります。しかし“化粧バレ”についてはメイク技法をどれだけ高めて完璧な仕上りスキルを習得したとしても「効果の持続時間」や「効果を得るために必要なメイク量」といった個々人の状況に大きく左右されるため、より「メンズメイクの仕上りを向上させるバレない・丁度いいメイク」を実現するための基本テクニックをご紹介することにしました。メンズメイクで必要なテクニックや女性のメイクとの考え方の違いについては参考までにメンズメイクでクマをカバーする方法でご紹介していますので、まだご覧になっていない方はぜひご参照ください。
メンズメイクを
長持ちさせるテクニック
冒頭のアンケート結果でもあった通り、メンズメイクは肌の上にファンデーションやコンシーラーといった化粧品を重ね塗りすることでコンプレックスをカバーしていく解決策。そしてメイクスキルさえあれば塗った瞬間の仕上りは当然上手くいきます。しかし、仕上り後は徐々にメイク崩れが起き、早い人では「数時間で効果が分からなくなる」というよりも「化粧してるな」と分かるようになってしまいます。これが俗に言う“化粧バレ”。これは女性も同様ですが、“化粧バレ”までの時間は圧倒的に男性の方が短いのです。その理由は簡単なことで男性の肌は女性に比べ圧倒的に状態が悪い人が多いから。勘違いされがちなのですが、メイクすることが肌の状態を悪化させている主要因なのではなく、元々肌に意識が向いていないことが原因なのです。※大抵の化粧品には肌を守るための成分が含まれています。
どうして肌の状態が悪いと“化粧バレ”するのか


例えば平坦な用紙に直線を引くのは定規さえあれば容易です。しかしゴツゴツとした素材に定規を使って直線を引いても波打ってしまうため、パテで溝を埋めて平坦にしてから線を引くことになります。メンズメイクでは「下地」と呼ばれる化粧品でまず肌の凹凸をカバーすることが該当します。


例えば白いキャンバスを薄い肌色を均一に塗りつぶすことは容易です。しかしまだら模様のキャンバスに薄水色を塗ってもまだら模様が浮き出てしまうため、均一に塗るためには多量の塗料を重ね塗るしかなく、結果 薄肌色とは程遠い濃い肌色に近づいてしまいます。メンズメイクでは「ファンデーションやコンシーラー」と呼ばれる化粧品で肌の色を均質に近づけることが該当します。


例えば蕎麦を打つとき、水分が適度に含まれた塊を綿棒で延ばすのは容易な作業です。しかし時間が経った塊を延ばそうとしても水分がなくボロボロになります。保湿された肌にメイクすればメイク崩れまでの時間は長くなり、乾燥した肌にメイクするとすぐにメイクは剥がれ落ちます。
メンズメイクとスキンケアの関係性
そもそもメイクとは「今の状態よりも良く見せる(変化させる)ための手段」であり、化粧量を気にしなければ整形メイクのように別人にすることもできます。しかしメンズメイクでは“バレないぐらい”を意識することも重要です。人それぞれ尺度が違うとはいえ整形メイクほどのメイクを“バレないぐらい”と定義される方はいないでしょう。 メンズメイクをおすすめしている立場なのに矛盾した発言だと受け止められるかもしれませんが、メンズメイクにおける“バレない“の基本はどうやっても化粧量の減量が重要なカギを握っています。それには「使用する面積を最小限にすること」と「使用量を最小限にすること」の両軸を実現する必要があり、メンズメイクするための下準備=スキンケアも重要な要素になってくるということです。
メンズメイクの
面積を減量する方法
メンズメイクを始めた初期段階ではフルフェイスメイクがスキルの安定化に繋がるのでおすすめですが、必要以上にメイクしている部分があるようだと感じたらメイクする面積を減量していきます。(もちろんはじめから実践しても問題はありません)具体的には大きく以下2つの方法です。
1.メイクでカバーする範囲を限定する
2.メイクせずにカバーできる手段も活用する
1.メイクでカバーする範囲を限定する
上手くメンズメイクできるようになると、あなたの期待通りの印象を周囲に与えることができるようになります。でも「他者視点」での印象を変えることだけを目的とするなら、じつはフルフェイスメイクは不要かもしれません。


引用: Pairsアンケート2015年夏(有効回答数:女性2,321名)
このアンケートからも分かる通り、目が行く(視線が集まる)パーツは目元に集中しています。つまり目元を中心とした狭小な範囲だけをイメージ操作するだけでも期待通りの印象に近づけるのです。


ファンデーションを塗ると肌感は均質になる反面、一歩間違うと整いすぎた状態(=化粧バレ)に見える場合もあります。そこでそのリスクを減らすために思いきって最小限の範囲(▼の範囲)だけを整える方法です。これに加えて例えば青ひげが気になっている方なら、あえて青ひげには手を付けずに眉毛だけイメチェンする、目ヂカラを付ける、目の下のクマだけを隠す、といったポイントメイクを組み合わせることで、青ひげには視線が向かわずに、結果として印象操作できる可能性があるのです。(少なくともメイク前の印象よりは明らかに改善します。) 具体的な手法については、ご希望があればメンズメイク・レッスン補習でご相談ください。※レッスン補習はレッスンコース終了後に受講いただけます。
2.メイクせずにカバーできる手段を活用
メイク法のひとつにコントゥアリング(コントワリング)という手法があります。これは目立たせたい部分(鼻筋など)と目立たせたくない部分(エラやたるみなど)を色の明暗ではっきりさせて錯覚させるというもの。男性でも軽めのコントゥアリングは比較的多用する手法です。


しかし、コントゥアリングはメイクで輪郭に立体感をつくることになるため、前項「メイク でカバーする範囲を限定する」と逆行する部分もあります。そこで代替案として挙げられるのが表情筋トレーニングで物理的な改善をしたり、ヘアスタイルの改善や眼鏡の着用で視線を逸らすというのも、メイク面積の減量手段です。
メンズメイクと表情筋の関係


表情筋とは喜怒哀楽などのさまざまな表情をつくる筋肉のこと。顔面筋とも呼ばれ、頬に限らず顔のあらゆるパーツに関係していて、表情筋が活用できている人ほど表情が豊かで良い印象を与えやすく、活用できていない人ほど無表情で不愛想、といった印象を持たれてしまいます。なにより表情筋は他の筋肉同様に使わなければ衰え、たるみや垂れに繋がってしまうのです。メンズメイクならご承知の通りそういった頬のたるみや目元のたるみなどを表面上改善することができますが、「メイク面積を減量する」ためには表情筋トレーニングはとても有効な手段と言えます。「たるみ」と聞くと中年以降の世代にしか関係ないと思われがちですが、印象を変えたい、明るい印象を与えたい、といった人の多くは表情が豊かではない傾向があり、そこに世代は関係ありません。メイク前に表情筋のコリをほぐすだけでも仕上りは断然よくなります。
『メンズメイクは女性のメイクと何が違うのでしょうか?』
化粧バレしないメンズメイクとは女性のナチュラルメイクではありません。正しいメンズメイクとは「しっかり変化するのに、化粧バレも少ない方法」のメイクです。あなたも正しいメンズメイク、始めませんか?

